算定の科学性と制度上の用途を分離する「構造的整合性」アプローチ。
Architectural Integrity: Separating Calculation (Core) from Application (Output).
本方法論は、算定の「科学的再現性」と、制度利用における「柔軟性」を両立させるため、以下の二層構造を採用する。
報告様式の変換・用途制限・監査対応を担う"見せ方"の層。
制度に依存せず、誰が計算しても同じ結果になる再現性を担保する基盤。
制度ごとに異なる境界や控除ルールを混在させると、同じプロジェクトでも算定値が変動する。
「推定値」と「償却可能量」が混同され、実態以上の過大主張を招く。
根拠の追跡(Traceability)を困難にし、第三者検証での否認原因となる。
誰が計算しても同じ答えになる「再現性」をCoreで担保。
C_total(物理量)と、制度上のクレジット(権利)を明確に区別。
GX-ETS・IFRS等への制度変更にも、Coreを変えずにOutputを更新するだけで対応。
Core方法論に固定される中心方程式
変更不可・制度非依存
可変・制度依存
単位面積当たりのCO₂吸収量が小さい、又は無いとみなせる土地。農地・草地・開発地等が対象。
モリンガ(Moringa oleifera 等)であること。急成長・高バイオマス蓄積が特徴。
原料用(パルプ、バイオマス燃料等)が対象。食用の葉は算定対象外。
幹・枝・葉の全バイオマス。乾燥条件:80〜90℃で4日間。
モリンガ固有BCF(Root:Shoot Ratio)= 0.16 を適用。
体制が整い次第、肥料(N₂O)・灌漑電力等を追加可能。
幹・枝・葉の全乾重を合算。乾燥条件は 80〜90℃で4日間。
採用係数:モリンガ固有の BCF(Root:Shoot Ratio)= 0.16。
炭素含有率 C_cp = 50%(IPCC標準値)。44/12 は炭素→CO₂の分子量換算。
当年度 C_total は、前年度累積値との差分で算出。伐採時は既算定分を控除。
対象地(農地・草地・開発地)はインベントリ上計上されないため、原則 C_BL = 0 とする。
※ただし、航空写真や地目情報等の客観的証憑による証明が必須
証明できない場合や土地利用区分が不明確な場合は、C_BL = 0 と断定せず、インベントリ参照値や文献値を用いて不利側(吸収量を減らす方向)で算定する。
Philosophy:「再現性の確保」― 第三者が後から検証しても同じ結果になること。
プロジェクトにより活動が外部へ移転し、排出増・吸収減を招くこと。
自然災害(台風・火災)、病害虫、人為的過失による損失。
Objective:データのばらつきや欠測があっても、決して「過大計上(Overestimation)」させない。
係数や推定値に幅がある場合、信頼区間の下限(吸収量が少なくなる側)を採用する。
データがない区画は「0」とみなすか、最も不利な条件で補完する。
不確実性が高い場合、算定結果全体に一律の控除率(例:−10%)を適用する。
C_total 及び内訳、適用係数、境界条件を網羅した公式報告書。
検証者向けに計算過程(数式リンク)を開示した資料。
使用した全係数の出典と履歴を記録したカタログ。
原則:第三者提供時は、利用目的(説明・補足等)を限り、無断でのオフセット利用や二重計上を禁止する条項を含める。
算定(Science)と用途(Policy)を分離し、環境変化に強い構造を実現。
厳格なモニタリング、保守的補正、ログ管理により、高い信頼性を確保。
MVPから開始し、オプション追加や他制度への接続が可能な設計。